久方ぶりの時計屋巡りにて、
ふと立ち寄った時計屋。
ある時計にふと目が止まる。
というのは、言いすぎですが(笑)、
その佇まいの雰囲気の良さに不思議と惹かれたのです。
ショーケースから出してもらい、手に取り、文字板を眺める。
文字板の風合い、色味が不思議だ。
エナメル?陶器のような、
ポーセリンダイヤルのような艶かしさ、
柔らかな光沢のある、美しい白文字板なのだ。
それはこの曲が代弁してくれる。
エファージュのCM(ラッフルズホテルですね)
まさに○○代の肌ツヤとハリ(笑)。
このモデルは製造年数から20数年経つもの。
新型と比べると、
その文字板の差は歴然で、
20数年前の白文字板のほうには
明らかに美しい光沢感があるのだ。
写真だと多少差が判りにくいかもしれない。
しかし、実物で見比べるとその差は歴然。
質感が全く違う。
Rolex EX-2 Ref.16550 glossy finish
レター(文字)の繊細さと相まって、流麗な雰囲気があるのです。
見間違いではないかと、複数の時計屋をまわり、
エクスプローラー2の品番の違う16570を20本近く見比べたが、
16550のようなツヤのある、光沢のある、
陶器のような白文字板(トリチウム夜光インデックス)は、
16570からは見つけることができなかった。
Rolex EX-2 Ref.16570 non-glossy finish
もちろん見比べた中には、16570の最終品番や、
初期16570(ギャランティー等全部付)もあり、
その白文字板とも見比べている。
このエナメル?陶器のような、ポーセリンダイヤルのような白文字板は、
エクスプローラー2の中では、Ref.16550モデル特有の模様。
16550は、雑誌上では1984年~1988年製造(4年間)と記載されていますが、
(他の雑誌では2,3年の製造期間との話もあります)
塗料の配合(あるいは経年変化)でアイボリーとなった16550の
製造期間もありますから、
この16550の特定品番のポーセリン基調の文字板の
製造年数はもっと少ない期間となるのでしょう。
5桁リファレンスナンバーの中で、
おそらく最も謎に包まれたロレックスといえば、
エクスプローラー2のRef.16550。
アイボリーダイヤルは当初からあまりに有名な存在でした。
たしかに、Ref.16550の薄茶色に変色した
アイボリー文字板も人気があるけど、
私の好みとしては、この陶器のような純白のホワイト文字板。

Rolex EXPLORER 2 Ref.16550
ルミノバと違って、この年代のトリチウムの独特の色味や赤針とのコントラストが際立って、
時計が映える気がして、好みなのです。
エクスプローラー2のREF.16550、
その製造本数が少なく、当初からアイボリー文字板に
脚光が集まってしまったこともあり、
この白文字板の特徴的な16570文字板との差異、
16550白文字板の良さが製造個数の少なさも手伝って、
まだ時計店関係者には知られていない状況だと思われます。
16550アイボリー文字板が140万超えが大半にもかかわらず、
同じ16550の白文字板のほうは、陶器基調のより美しい文字板にもかかわらず、まだ安く手に入りますからね。
個数の少なさ故、見比べられるチャンスもあまりなく、店側もまだ注目されていないものですから、探せば、まだ残っている店はあると思われます。
これだけ研究し尽くされたロレックスの中では、珍しいことかもしれません。
5桁最後のレア文字板、16550ホワイト。今後ぜひご注目ください。
次回の記事では、この貴重なる16550のオリジナルモデルの特徴について、詳細に説明したいと思います。
それでは、本日は、この新妻聖子さんの歌を聴きつつ、
16550ホワイト文字板の美しさに酔いしれましょう(笑)
新妻聖子 Niizuma Seiko 悲しき天使 Those were the days