使っていると気づく、時計の装着感。
時計の装着感は、ブレスの形状も大事ですが、
一番は、時計のヘッド部分の重量と厚みですね。
このヘッド部の重量の比重が高いと、装着感の悪さにつながります。
私が所有している沢山の時計の中から、
このバランスが最も優れていると感じるのが、
このヴァシュロン・コンスタンタンの初期オーバーシーズです。
ブレスの厚みと変わらない薄いヘッド部。
時計を手に持つと、それなりにヘッド部に重量感があるのに、
腕にはめると、腕を包むブレスレットといった感覚となり、
なぜか不思議なほどの一体感があるんですね。
ブレス装着感、フィット感としては、
ロレックスデイデイトの場合、プレジデントブレスがかなり良いので、
それのおかげで、ヘッド部のバランス比重の悪さは、
36mmケースのデイデイトであれば、
それなりに軽減された感はあるのですが、
それ以外のロレックスの5桁、6桁においては残念ながら、
やはりヘッド部の比重が高く、特に6桁は、全体重量もあるので、
しっかりと腕のサイズにジャストで調整していても、
腕に着けた際の時計の重量バランス感がなんとなく悪く感じるんです。
36mm以上のケース径があるスポーツモデルは特にその感覚があります。
これは色々な時計を日々着け換えているから、
感じられる感覚なのかもしれません。
時計のヘッド部の比重が高いと、腕に着けた場合、
小指側に寄りやすい、傾きやすくなるのが嫌な方は、
きっと、この感覚がわかってもらえると思います。
あと、私はリューズやリューズガードが大きいのもあまり好きではありません。
なぜなら、あえて右腕に時計をするか、左利き用を左腕にするでもない限り、
手の甲に、リューズやリューズガードが当たって、痛いんですよ。
見た目は格好良く見えるポイントではあるのでしょうが、
実用性の点ではちょっと・・・ですね。
ケースが大きく厚みもあると、スーツの袖口に入らないから、
手の甲側に寄せて腕に着ける感じになって、さらに余計に当たりやすい。
ファッション的に気になって買ってはみたものの、
必然的に装着を避けてしまい、使用機会が激減。
時計ケースの肥やしになっていますね。
長く使う腕時計としては、重量バランスも意識して、
上手に時計を選びたいところですね。