最近の私の時計探しでは、新たな注目点としてステンレスとは異なる素材をケースに使った時計に関心をもっています。
カーボン、チタニウム、ブロンズ、セラミック、アルミニウム、タンタルといった素材になりますが、機械式時計では、高い製造コストから種類や製造個数も限られ、比較的希少価値の高いモデルになっていると思われます。
実際、素材価格を見ると、ステンレスよりチタンのほうが高価(ステンレス価格の5倍の値段)であり、さらにチタンの切削、プレス成形や溶接難度も高いこともコスト高の原因のようです。
しかし、ユーザーからすれば、異なる素材を使うことで創出される時計の雰囲気や実用性の高まりは魅力の一つといえます。
素材独自の強みとして、例えば、チタンでは医療機器にも使われる生体適合性があり、錆びないという腐蝕耐性も高く、何より重量がステンレスの60%程度と軽く使いやすい。
またチタンでは艶消しの燻し銀のような素材感、見ためも魅力となります。
そこで今回はチタン製の時計をサルベージして紹介してみたいと思います。
読者の皆様のご参考になれば幸いです。
○パテックフィリップではスカイムーントゥールビヨンやミニッツリピーターやらの特注品しかないようです。パテックへの特注品となると数億円ものでしょう。とても手の届く値段ではないので、次のブランドに行きましょう。
○オーデマピゲではロイヤルオークオフショアでチタンがあります。カラフルで、インパクトのある大きさのケースでも軽いため、永く愛用されている方が多いのではないでしょうか。種類も比較的豊富ですから狙い目でしょう。ちなみにロイヤルオークのチタンとSS併用バージョンもありました。
どんな色味にコントラストが演出されているか、実機を見てみたいですね。
○ブレゲのトランスアトランティック
ステンレスだけかと思っていたらチタンもありました。ステンレスモデルより定価は2割くらいチタン製が高い設定でした。ステンレスモデルと異なり光沢が抑えられ、ミリタリーテイストが強調され魅力的に思えます。値段も手ごろなのがいいですね。
○オメガのスピードマスターやシーマスター
デザインは良いのだけど、近年のデカ厚のステンレスモデルはブレスも重くて嫌だという方には、見た目のインパクトと使い勝手を両立させようとするとチタンモデルは最適でしょう。オメガもカラーデザインが豊富で、選ぶ楽しさがありますね。これは悩んでしまうほどかもしれません。
○IWCのアクアタイマーやインヂュニア
特殊仕様性を感じさせるケースデザインだけに、チタンが似合うデザインといえます。より実用性が高くなることでしょう。
昔の値段とそんなに変わらない、あまり値落ちしていない感じがしますので、デザインの普遍性による持続的な人気の高さありというところでしょうか。IWCのクォーツモデルでも面白いのが多いですね。
○ウブロではビックバンやクラシックなど。
素材の組み合わせが面白いのが結構あり、他との被りにくさを高めてくれるでしょう。もう少し価格設定を控えめにすれば、より購買者が増えるように思います。
○チュードルのペラゴス
ロレックスマニアなら、ロレックス品質のチタンケースを味わうのに最適なモデルであろうかと思います。
他のブランドとのチタンの質感の違いなど、お持ちの方がいらっしゃれば、この時計の評価レポートはぜひ聞いてみたいですね。
誰かいらっしゃいませんか?
兎に角、使ってこその時計。飾っているだけではもったいないですから、使い勝手の良い時計を選ぶ視点が大事かと。
満足する時計のほかに、使える時計を沢山そろえると、楽しい時計ライフが送れると思います。