2016年 11月 23日
国産時計具体的なターゲットは
クォーツショック後は、スイス時計が一時的に大きく衰退したように、日本の国産機械式時計もクォーツ時計により少なからず機械式時計に対する注力度合いが下がったと考えられるからです。
一方、クォーツショック前の、特に1960年前後の国産時計は、スイスをはじめとした舶来ものの高級機械式時計に追い付け追い越せと懸命なる企業努力を、心血を注いでいた時期であり、ムーブメントの開発面でも、デザイン面でも今とは格段に違ったチャレンジ精神に溢れた時計が数多く存在しています。
したがって、狙うべきは、そんな素晴らしき日本人技術者・職人の機械式時計に対する情熱や叡知が積み上がった1950年から1960年前半に製造された時計達しかないと考えたわけです。
そして、デザイン的に他の舶来時計との比較の面でも、選択肢として、オールド国産の味わい、昭和レトロな雰囲気があるモデルがベスト。
私は特にオールド国産らしさを一番感じられる、ロービート手巻き3針が一番だと思っています。
●セイコーであれば、
昭和前半の10型や新10型、マーベル、クラウン、クロノス。
●シチズンであれば、
ハイライン、ホーマー、マスター、エース。
を収集のターゲットに置くことに決めたのでした。
上記で挙げた時計を少し解説すると、たとえばセイコークロノススペシャルは製造期間が1年なかったとも言われており、その希少価値が高い時計です。
シチズンは、先日紹介した変わり文字盤など、希少価値が特に高いものがあります。
ただ国産時計はとにかく種類が多く、上記で挙げたモデルだけでも多様な文字盤があるので、それ以外のモデル(安価なモデル)までも集め始めると、収集にきりがなくなってしまいます。
セイコーであれば、トンボ本にあるクラウン、クロノス、マーベルあたりに
絞った収集ぐらいが良いかもしれません。