ドレスウォッチは、シンプルであるがゆえ、
時計の良し悪しがはっきり出てしまう。
だからこそ、良きものを選ばねばならない。
では最高のドレスウォッチは何か。
こう質問されたならば、
時計好きなら、きっと、
パテック・フィリップの
カラトラバと答える方が多いでしょう。
それだけドレスウォッチというジャンルで、
確立した高い評価を得ているカラトラバ。
カラトラバという名称は、
他のモデルとの区別のため、
パテック社内で使われていたのがその起源の模様。
リューズのカラトラバ十字に由来しているそうです。
そしてカラトラバには、大きく新旧ともいうべき
二種類のデザインの系統があります。
それは旧の96系と、新の3919系ですね。
私の好みあえて言えば、パテックの長きにわたっての顔として
カラトラバをドレスウォッチのジャンルで
最高峰という評価を確立したと言える3919です。服に合わせやすいんですね。
↑新の3919に対して
旧の3796がこちら↓
そこには完璧な調和が存在し、
時計からは、パテックの美学を表現する、
控えめなはずも隠しきれない、
正統派たる気高き品格のオーラが強く漂い、
所有者を魅了させてくれる魅力があるのでしょう。
3919は絶妙な33mm径ラウンドのケース
ベゼルには時計に華やかさを彩るクルー・ド・パリの装飾仕上げ。
文字盤はローマンインデックス。
また3919は、ケース径が33mmですが、
不思議と36mm径くらいに見えてしまう
存在感、見た目のバランス感があります。
隙のないデザイン、その完成度は素晴らしいの一言です。
ちなみに、33mmの3919に対して、
ケースサイズを大きくした現行版が、5191です。
もっとも個人的には、ケースサイズが少し大きくなった5191に対して、
圧縮感からは33mmケースの3919が日本人には最適に思えます。
そして、もう一つ。
実は3919はいくつか限定バージョンがあって、
文字盤のローマンインデックスの大きさが、
少し変わることで、印象がかなり違くなります。
ローマンインデックスがアップライトになっている
日本限定版があったりしますが、
日本限定版3919
中でも特に珍しいかつ美しすぎると、
海外コレクターからも高い評価を受けているのが、
カラー文字盤の3919です。
3919限定グレー文字盤
そして海外サイトの情報によりますと、
グレー文字盤が150本より少ないリリースという話ですが、
パテックの魔術、製造技術は秘中の秘と言われる(パテックのカタログより)
ブルーゴールド文字盤もなんとリリースされており、
グレーよりブルー文字盤のほうが少ないとのこと。
3919限定ブルー文字盤
この限定カラー文字盤の3919の文字盤デザインは、
おわかりかと思いますが、
なぜか通常版ホワイトダイヤルの3919と違って、
ローマンインデックスが、
パテックの最上級モデルの一つであるリピーター付きの
5078Pの文字盤に非常に似ています。
それだけ、文字盤のデザインバランスが素晴らしいのでしょう。
そのためか、3919の限定カラー文字盤は
市場に流通することも滅多になく大変貴重なため、
通常品よりも、著しく高い市場価値となっているようです。
ともかくも、限定版だけでなく通常版でも、
3919は気品があり美しい時計ですから、
カジュアル使いのスポーツウォッチの対極として、
使い回しの良いドレスウォッチである
パテックのカラトラバを手に入れる選択は、
所有時計の構成としてベストだと思われます。
追伸
皆様、いつも、沢山のアクセスありがとうございます。
御礼申し上げます。
今後も、これまで同様、気になった時計や、
時計について思ったことなどを書き続けていきます。
Rolex Street 6098 は、腕時計ブログです。