身につける芸術品、そんなオークションピースを保有し着用してこそセレブですね。
雑誌ローテッドの時計特集号の表紙を飾る時計として相応しい時計が。
長瀬さんの左腕には、
アンティークロレックスの雄、キリー。
このキリーRef.6036を、プレデイトナとか言うのは、
はっきり言って恥ずかしいから止めたほうが良いですね。
雑誌上で時々見かけますが、一般受けを狙ってそんな名称を付けた、
まさに低俗な言い方ですから、時計情薄者扱いされてしまいます。
デイトナなぞ足元にも及ばない、素晴らしい価値がある芸術品ですから、
そんな俗な呼び方は失礼千万。
オリンピックのスキーチャンピョンである、
ジャンクロード・キリーが着用していた時計ということで、この通称がつきました。
2012年時点で、たしか、60万ドル越えの落札価格だった記憶が。
今ならもっとするのではないでしょうか。
大金を出しつづければ簡単に手に入る、
パテック・フィリップのコンプリケーションでお金持ちを気取るより、
やっぱりこういうアンティーク時計を持っているほうが、
こだわりの時計好き、お洒落上手と思ってしまうのは、私だけでしょうか。
パテックでしか時計を語れないのは寂しすぎますよ。
このキリーは、長瀬さん、本人の私物だそうです。
アンティーク時計の、その換金性、容易性、リセールバリューとか、
そんなの本当のセレブには関係ないのですね。
そういうものを保有しつづけられるだけの人間力・資金力があってこそ。
こういった状態の良いオークションピースとなるような
アンティークロレックスの芸術品は、
それなりの相応しい人の下にいく定めなのでしょう。
最近、ファッション誌で、時計を着用した写真掲載の時計特集が多いのは、
実に良い傾向だと思います。
時計単体を美化した写真では、厚化粧して撮したようなもの。
着用してこそ、時計の真の魅力が見えてくるかと。