原点回帰で、腕時計ライフを楽しもう


最近、時計ライフを、読者の皆様は楽しんでいますか?

時計が高すぎて買えないと言う方も多いとは思いますが、
でも、実は、そもそも、4、5年前に買っていた価格帯ではなく、
それを大きく越えた価格の時計を見過ぎてはいないでしょうか。



<ジェラルド・ジェンタによるブルガリ・ブルガリのデザイン画>
c0284210_18444071.jpg
この原画が未だに時計デザインのベースとして生き続けているのは、
やはりデザインの素晴らしさに尽きるのでしょう。



時計が趣味なら、上がりの時計を買って終わりというのは、
寂しいし、私は本当に時計が好きなら、あり得ないと思うんですね。

色々な素晴らしいデザインの時計が数は少ないけれど、
それなりに出つづけていますし。



うん百万の時計を持っていても、結局のところ、
他にも色々な種類の時計があるほうが、
服装とかに合わせて楽しめると思ってしまっていますし。



やはり、自分の趣向やファッションに合せて、
色々なブランドの色々なモデルの時計を数多く着けこなす、
これこそ時計趣味の醍醐味だと思うんですよ。

それは、買うまでのプロセスを楽しむとか、
売り買いを楽しむというよりも、はるかに気楽で長く楽しめるものですから。



まさに、クリスマスソングを愉しむように。






所謂、ETAポン載せ時計という蔑称が登場し、
あまりにミスリードな偏見知識が風評的に普及し、
まるでETA搭載が全て悪い時計のような存在として扱われたりしましたよね。

c0284210_18105333.jpg


でも、本来は、一般普及の共通部品が数多いほうが、
故障時のメンテナンスやパーツ交換など行いやすく、
長く使う上で安心感があり、費用も安価に済むのです。

また、高額な時計の場合は、ETAをべースに、時計メーカーが独自にリファインしたりと、
それはそれで、メーカーらしさも出て良かったと思うのですね。




しかし、ETA供給問題もあり、メーカーの独自性が進みすぎた近年。
メーカーの独自機構ムーブメントが多くなれば、
個々の故障時のリスクは高くなりますし、
そもそも時計の販売価格が大きく上がってしまうことになりました。

ムーブメントの開発費の回収、ストックパーツの保管費用等を考えれば
販売時の価格を高くしなければならないのは当然でしょう。
時計の販売価格が高くなっている主要因ですね。



それなのに、ETAを載せて安く売って利幅を稼いでいるというような話は
独自ムーブメントを載せた時計の高額化した現状価格を見れば、
実は、案外そんなわけでもなかったのではと思えるのではないでしょうか。




実際、時計の機械の機構などの作りを楽しむ、ごく少数の機械フェチの方を除けば、
これだけ携帯電話やスマホが普及し、腕時計が無くても良い時代において、
一般の時計好きにとって、時計自体は、まさに、ファッションアイテム、
アクセサリーとしての存在意義でありますから、下手に独自機構だとか、
独自ムーブメントにこだわられて、普及度合いの低い、
手の出しずらい高価な価格設定にされても、はっきり言って良いことはありません。




以前紹介した、IWCやランゲ復興の最大の立役者である、
ギュンター・ブルムライン氏は、そこを、経営者として、
ちゃんとわかっていた方だったんですよね。

だからIWCにいる時代は、ポルシェデザインとか、デザイン面を重視しつつ、
普及しやすい価格帯にするため、汎用ムーブメントを極力使用した、
時計作りに邁進したわけです。




良きデザインは、数多くは生まれません。
偉才ジェラルド・ジェンタ氏であっても、限界はあったわけで。
だから一部のほんの一握りの少数の高級時計だけに、
良きデザインを使い切らせてしまうのは、本当にもったいないと思うのです。




そんなわけで、どうでしょうか。
読者の皆様も、4、5年前くらいに、買っていた時計の価格帯に戻って、
今一度、気に入った時計がないか、探してみてはどうでしょうかね。



たとえば、買いやすい価格帯なら、
まず50万円以下で探してみてはどうでしょうか。
今なら、安いと思える腕時計が、溢れていると思います。



アンティークやヴィンテージ物が、再評価されている近年ですから、
時計だって、時代遅れとかそんな風に見るのではなく、
改めて、腕に載せてみて、自分の服装や感性との相性を確かめてみてはと。
そこにはきっと新たな魅力の再発見があるかもしれません。




金額の高い時計を着け晒し、周りから凄いですねとかお世辞を言われたって、
そんな偽りの自己承認欲を満たすためだけの時計では、面白くないと思います。
結局、買っても一時の見栄張りのためだけのレンタル時計として、
結局、長く所有し続けられず、人に売る羽目に陥っていては、
逆に嘲笑に晒されるだけかと。


だから、極端な例かもしれませんが、
ひと昔前の、ロレックスのシンプルなオイスターパーペチュアルとか、
オメガのスピードマスターやシーマスター、
ブルガリブルガリやカルティエのパシャだとか、
昔流行った時計を、今一度着けてみるのも、
過去の楽しい時計ライフを思い出す、きっと良きキッカケになると、
遊馬は思うのです。

それは懐古主義でなく、原点回帰の中、今は作られない、作れない時計の、
新たな魅力を発掘しているのだと遊馬は言えるのではと思っています。


原点回帰で、時計ライフを愉しみましょう!




[PR]
Commented by はたはた at 2015-12-21 10:14 x
はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。

遊馬さんのブログは大変勉強になります。
この記事からもとても影響されました。

少し前の記事の事ですが、IWCの時計は買われたのでしょうか?
Commented by 512m550b at 2015-12-21 17:55
おおお、、、これまた ナイスタイミング、、、見事に私のブログ記事の内容と、一致しましたね。。。(笑)

確かに時計の定価は軒並み上がって、モノによっては 2倍 3倍となった物も。。。

しかし それ以上に高く感じるのは、自分の探す時計(欲しい時計)のレベルも、数ランク上がっていたりして。。。。。

結局 あの頃は欲しい時計が100万円で買えたのに ⇒ 今は500万円は出さないと、欲しいレベルの時計が買えない
                      
ということで、尚更 時計が高く感じる という感じなのでしょう。。。

私のブログ記事の中で紹介した あの2本も、時計自体の内容 仕上げを考えると、納得の価格設定でしたよ。

さてさて これで、今年の第一回 東京時計マラソンのお題は、決まりましたね!?
Commented by asmars at 2015-12-26 11:47
はたはた様

はじめまして。IWCは手に入れましたよ。
相変わらず時計ライフを満喫しています。
続編記事は考えていますので、お楽しみに。
Commented by asmars at 2015-12-26 11:55
512m様

本当に図ったようにナイスタイミングで、驚きでした。
恐ろしい値段の時計が、多くなっていますが、そんな一部を除けば、まだまだ内容、仕上げと、価格が見合った時計も数多くあるでしょうから、東京時計マラソンもそんな掘り出し物探しと行きますかね。
Commented by rolex0714 at 2015-12-29 06:39
おっと東京時計マラソン。。。

エントリーしますが多分腹痛により欠場となるでしょう。笑
Commented by asmars at 2015-12-29 12:15
rolex0714様

実は、エントリーしてしまった時点で、恐ろしいエントリーフィーが発生します。
それは、何かしら身の丈にあった時計を買うという・・・もの。

「時計を買ってねえ男はいねえがぁ~」と、秋田の「なまはげ」に追い回されてしまうのです(笑)




Commented by CM at 2015-12-30 10:47 x
rolex0714ことcostamesaでした。

私わたし… お久し振りでした。笑
Commented by asmars at 2015-12-31 18:28
> CMさん

お久しぶりです。おそらくそうではないかと思っておりましたよ(笑)

腹痛でお仕事をお休みできる方と言えば・・・ですから。

by asmars | 2015-12-21 07:01 | OTHER | Comments(8)