F.P.ジュルヌ、その魅力とは

F.P.ジュルヌ論、その魅力。

パテック・フィリップ論に続く、第2弾。

F.P.ジュルヌの時計の魅力を解説したいと思います。

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F.P.ジュルヌの時計のギャランティーカード、
 購入モデルの写真入りなんですよ。


実はこの記事を書くにあたり、自らの時計を語るだけではなく、ジュルヌ氏本人と時計作りのこだわりを知ってこそ時計の魅力を語るに値すると思い、

それならば氏の書籍をも読むのが一番と「偏屈のすすめ」(幻冬舎)を購入し、読了しております。

読了後、思ったのは、驚くほど、私の時計に対するこだわりと合致していた気がします。おかげで、これまで以上に、ファンになりましたから。

実はこの書籍は、自分用だけでなく、別途もう1冊、わざわざ購入し、東京時計マラソン2014でおなじみの某様にプレゼントさせていただきましたほど。

同書上で、F.P.ジュルヌ正規取扱店である神戸の「カミネ」の

上根享社長は言います。

時計遍歴が長く、
 関心や造詣が深い人ほど、
 ジュルヌの時計に惹かれる。」と。

嬉しいことを言ってくださる。上根社長は、昨年、リシャール・ミルのイベントでお見かけしました程度で、私の住まいからは遠方の時計店とはなりますが、いつか機会があれば、ご訪問させていただきたく思いました。

それでは、さっそくF.P.ジュルヌの魅力を書きましょう。もちろん書籍を紹介する目的も兼ねて。

ぜひ気になったら、書籍の方をご購入くださいませ。


※赤字が抜粋による紹介部分です。


1)ジュルヌの時計を認めてくれた、2人の人物とは
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1987年から「アカデミー」に所属し、作品を発表してきた。

そのころ、そんなわたしの腕時計に注目し、感心してくれたのは、たったの2人。

一人は、ギュンター・ブリュームライン氏。

その頃、彼は、「IWC」と「ジャガー・ルクルト」という2つのスイス時計ブランドを率い、
ドイツの「A.ランゲ&ゾーネ」の再興に取り組んでいた。

彼は名刺を差し出しながら、
わたしの腕時計を「とても素晴らしい!」
と高く評価してくれた。


そして、もうひとり、わたしの腕時計を評価してくれたのが、ニューヨークでも活動していた日本人のジャズギタリストだった。

彼はわたしの腕時計を見るや、ずっと長い時間その場を動かなかった。

その時は言葉を交わさなかったが「時計を気に入ってくれた」のだと実感できた。

日本人がわたしの時計を気に入ってくれるだろうと、
その時、強く感じたのを覚えている。

2003年、わたしにとって初めての直営ブティックの
場所として日本を選んだのが、それが理由の一つだった。
・・・・

遊馬の以下の本ブログ記事でも、

ギュンター・ブリュームライン氏を紹介しましたが、

さすが、ブリュームライン氏の素晴らしき審美眼。


ちなみに、南青山のブティックがある建物は、安藤忠雄氏の設計だそうです。
建物外観の良さももちろんですが、それ以上に、私的には、ブティックの構造や内装、ディスプレイの仕方が素晴らしく感じました。これもジュルヌ氏のセンスの良さなのでしょうね。




2)ムーブメント素材のこだわり
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ムーブメントをゴールドだけで制作しているブランドは長い歴史の中でも、とりわけ19世紀以降では、ムーブメントにゴールドを用いた例は、ほとんどない。

誰もが作業しやすい真鍮、あるいは洋銀を用いて、ゴールドがもつ美観は二の次にされてきたから。

しかし、わたしは加工の難しさよりも、ゴールドが持つ美観や、それによってムーブメントの耐久性があがることが重要だと考えた。
・・・・

洋銀よりもゴールド。実用性、美観、両方兼ね揃えたゴールドムーブメントは、
コストが高いのは間違いなく。そのこだわりが、裏スケであることを、むしろ許容してくれますね。

つぎに、文字板、表側のデザインに対する考察です。同書では、ジュルヌ氏はこう述べられております。



3)文字板の美学
・・・・
わたしは文字板のデザインで最も重要なのはバランスだと思っている。すべての表示を文字板上で、いかにバランス良く調和させるかに重きを置くのだ。

時計に限らず、すべての機械はその構造がシンプルなほど壊れにくい。だからわたしは、どんな機構でもよりシンプルになるような発明をこれまでおこなってきた。

しかし仮に、そのシンプルな設計によって、文字板上のバランスが崩れるとしたら、わたしはデザインを優先する。あえて文字板上のバランスを尊重するのだ。

そうしなければわたしの美意識が許さないのだ。文字板は、時間を確認するたびに一日のなかで何度も見るのだから優先順位は高いのだ。
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4)時計ケースがエレガントであること
・・・・
さらにエレガントであることを信条とするわたしの時計は、いたずらに大きくも厚くしもしない。

逆になるべく薄く仕立てるように心がけている。
大きく厚い時計はわたしにとってエレガントではないのだ。

ムーブメントが薄いほど組立などに繊細な作業が求められ、
効率は悪くなるが、美観を得るためには絶対に譲れない。

もちろん、耐久性や強度も譲れないので、厚さとのギリギリのバランスを模索してもいる。

機構を極限までシンプルに設えることで、故障を少なくするわたしの設計理念では、パーツ点数が減り、それがまたムーブメントを薄くすることを可能としている。

時計のデザイン同様、わたしの強い美意識の現れなのである。
・・・・

いかがでしたでしょうか。この書籍をぜひ読んでみて欲しいですね。

そして、F.P.ジュルヌの時計に高い関心を持って頂けたら、
ジュルヌ時計のホルダーの一人として、嬉しい限りです。


なお、昨年度、遊馬が最も普段使いした
時計といえば、もちろん、
F.P.ジュルヌの時計でした。


もし、F.P.ジュルヌの時計を詳しくお知りになりたければ、
こちらのクロノス2014年5月号(52号)にて、
特集記事が組まれております。

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ジュルヌのオクタシリーズにつき。

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こんな形で紹介していますね。
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F.P.ジュルヌの時計は、真の時計好きの
こだわりの逸品時計の一つだと思っています。





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by asmars | 2015-02-11 00:36 | OTHER