2024年1月のロレックスの価格改定、ついにSSデイトナの正規店販売価格(定価)が200万を超える大台に到達しました。
高い高い、と言う声も上がりますが、パテック・フィリップのノーチラスの価格と比べれば可愛いレベルではないでしょうか。
4桁や5桁リファレンスのヴィンテージロレックス価格と比べてくださいな。4桁5桁の傷だらけの中古デイトナの市場価格と比べたら、製造原価も踏まえると6桁デイトナのほうが安いのではないでしょうか。
定価が高いかどうか、その時計に見合った個々人の価値観の問題とは言えますが、客観的な価値としては、
二次流通価格と差が大きくある以上、定価の値上げは致し方ないことかと。
他のブランド時計で、二次流通店での買取り価格水準からも考えて見てくださいな。それを考えたならロレックスの定価はまだまだ引き上げたってよい水準でもないでしょうか。
本来はロレックス自体が購入者から得られる利益が、転売により二次流通店にサヤを抜かれている状況がありますからね。そういった利益をロレックスがしっかり獲得できる形になればなるほど、ロレックスというブランド価値の維持と新たなモデル開発のための投資に資金を向けられることにつながるわけで。
それに、高いと思って買わない人が増えれば、それだけ需要と供給のバランスが是正されますので、本当に欲しいと思っている人にとっては良いことではないでしょうか。
そういえば、2019年2月10日の当ブログではこんな転売屋対策として、価格を大幅に引き上げるべき論を展開する記事を書いていました。
今後の戦略として、大量に売るビジネスから、少量の高額品で利益を稼ぐビジネスへの転換を目指すも良しですが、ロレックスの製造量からすれば、一部のモデルのみ更に価格を大幅に引き上げた上でその販売量を少し抑制する形を取り、それ以外のモデルは、従来通りを維持するということでも良いように思いますね。
その理由は、あまりに高額な値段ばかりのモデルになると、着用率も減るし、時計の認知度も減ってしまう可能性はありますからね。
あともう一つ、ロレックスの定価の引き上げが大きく買いにくくなることを感じる人々が多いのだとしたら、その責任はやはり長年に渡って、日本の労働価値を毀損し続ける政策を採ってきた政府自民党の責任ではないでしょうか。日本の労働者の実質賃金が上がらず、下がり続けるような売国政策を続けてきた政府自民党の議員達にその怒りや不満を投票という形で向けるべきでしょう。
久しぶりの真紀子節。小泉ジュニアより、全然マシなことを言っていますね。
●
●
あと、近年、NISAなど少しでも国民のお金を投資に向けさせる施策を積極化していますが、大きく儲かるのは元々大きな余裕資金を持って投資に振り向けていた限られた人でしょう。日銀のETF買い入れ水準も限界にきて出口戦略も考えねばならない中で、新たな株価の下支えに、広く浅く、日本国民、小市民の大切なお金をリスクの伴う投資資金つぎ込ませようとするやり方は、日経平均株価の水準が過去例を見ない高い株価水準になっている状況からも、実に危険な状況であり、更に株価が上がり続けることを前提にするような政策・施策は、卑劣な売国政策・施策のように思えてならないところがあります。
そして、これだけの物価高で実質賃金もだだ下がりの中で、小市民が投資に振り向けられるのは限られ、株価の上昇で得られる利益額など実に微々たるものでしょう。
むしろ儲かるのは多額の投資が出来る限られた数少ないお金持ちくらいでしょう。また、小市民が株式投資などを行うことで、安直な不労所得、博打的な投資を助長することにもつながりかねない懸念はありますし、投資の裾野が広が得れば寄り影響を受ける人の数が増えますので、その結果、投資お金持ちがより優遇される、株価維持のための政策がより進行するかもしれません。そうなると、投資資金を持っている者との格差の拡大はより一層深刻化することになるでしょう。
そして、少しでも株式を持ってしまえば、政府の株価維持や投資振興策、投資にかかる税率の抑制など目先の利益にだけ目を向けてしまう方々も増えるように思えませんか。
むしろ、本来のあるべき政策・施策は、人がやりたくない労働に対する所得税率や社会保険料率を引き下げてもらう方向でなければならず、またそうでないと格差抑制につながらないと思うのですけれど。ほんと働かざる者食うべからずですよ。
また近年、日本では特に、経営者と従業員との所得格差も広がっているのも気になりますね。経営者の長い居座りも増えているようで、役員の高齢化や、世代交代があまり進んでいないのも気になりますね。
経営者は20%増、一方従業員は6%増とありますが、ストック・オプションなど加味すると、実際はもっと大きいのではないでしょうか。闘う労働組合から御用組合、出世の足がかりや肩書き大好き人が集う労働組合では、経営者と従業員の所得格差はより広がり続けるだけでしょう。自民党にすり寄る連合などは、もはや存在意義もなく、解散した方が良いかと思います。
というわけで、経営者でもないイチ従業員、労働者風情に、ますますロレックスが縁遠くなる現状は時計好きとしては非常に寂しい限りですが、それが日本の労働価値の上昇がないことに起因することを、ぜひ気に留めて頂けたらなと思う今日この頃でした。
もちろん、自らの所得向上には、自らの付加価値を高めるよう日々自己研鑽、努力し続けることが大事です!
あと、昨年、日本ロレックスに預けていた時計が、ようやく戻ってきました。また、記事化しないといけないですね。
Talk about Rolex Style. The blog is Rolex Street 6098.
Rolex Street 6098 は、ロレックスを中心とした腕時計ブログです。